Twitchに様々な機能を追加してくれる便利なアドオン、BetterTTVについての解説です。

インストール
まずはアドオンのインストールから。BetterTTVの公式ページへと飛び、“DOWNLOAD [バージョン] FOR [利用ブラウザ名]”と書かれたボタンをクリックすることですぐにインストール出来ます。もしブラウザ名が違う等の問題があった場合は“for another browser”ボタンを押し、自分の環境にあったものを選んでインストールしましょう。


設定
bttv
アドオンの設定というのは基本ブラウザで行うことが多いですが、BetterTTVはTwitchのサイト内で行います。
問題無くインストールが出来ていれば、Twitchのアカウントサイドバーを開くと上の画像のようなアイコンが追加され、一番上にあるTwitchのロゴも少し変化します。そしてこのアイコンを押すことで設定画面を開くことが出来ます。
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こちらが設定画面になりますが、残念ながら2015年12月現在日本語版は存在しないため、全て英語で設定することになります。一応自分なりに和訳してみましたが完璧に訳せているかは分かりません…。
  • Anon Chat : チャットでの匿名化。オンにすると配信の視聴者リストに自身の名前が表示されなくなり、投稿も不可になる
  • Alpha Chat Badges : バッジの背景色を消すbttv3
    オンにすると画像右のように、バッジアイコンの背景色が消えてシンプルに表示されるようになる。ちなみに剣のバッチはモデレーター、電池のようなアイコンはTwitchのTurbo(有料)会員を表す。また、購読者バッジに関してはこの設定が適用されない
  • Automatic Theatre Mode : 配信を開いた際自動的にシアターモードで表示する
  • BetterTTV Emotes : BetterTTVオリジナルのEmoteを使用可能にする。このオリジナルEmoteは海外ユーザーの使用頻度が非常に高いため特にオン推奨。通常のEmoteと同じようにチャット欄で指定コマンドを投稿することで利用出来るが、同アドオンをインストールし、この設定をオンにしているユーザーにしか見ることが出来ず、その他のユーザーからはコマンドがそのまま表示される。例えば使用頻度の高いものにSourPlsというEmoteがあるが、BTTVユーザーにはアイコンとして表示されるのに対し、非ユーザーにはSourPlsという文字列しか見ることができない。Emoteの一覧はここから
  • BetterTTV GIF Emotes : GIF形式のオリジナルEmoteを使用可能にする。GIF画像は表示したくないというユーザーのために作成された設定。ちなみに前述のSourPlsがGIF Emoteであるため、基本はオン推奨。
  • Blue Buttons : Twitchでボタンの背景色などに用いられる紫色を青色に変更する。環境によってはページを開いてから適用されるまで多少ラグがあるため気になるのであればオフが良いかもしれない
  • Chat Image Preview : チャットに貼られた画像リンクをマウスオーバーでプレビュー可能にする
  • DarkenTTV : 配信ページのUIを黒を基調としたものに変える。デフォルトUIで目が疲労する場合はオンにすると良い
  • Default to Live Channels : 不明
  • Desktop Notifications : デスクトップ画面右下に通知を表示する。Twitch Now等のアドオンにも同様の機能があるため、そっちをインストールしておけば必要無いと思われる
  • Double-Click Translation : チャットの投稿文をダブルクリックすることで自動的にGoogle翻訳に掛けて表示する。日本語に関しては2015年12月現在文字化けなどで殆ど使い物にならない他、5分に1回という制限付きのためあまりオススメはできない
  • Directory Preview : チャンネルのサムネイルをマウスオーバーすることで小さい配信プレビュー画面を表示出来る
  • Disable Host Mode : ホストモードを無効にする。視聴中の配信がホストモードに移行してもジャンプすることなくその配信に留まり続ける
  • Disable Name Colors : チャット欄に表示されるユーザー名の文字色を無効にし、全て統一する
  • Disable Whispers : ウィスパー機能を無効にし、受け取ったウィスパーも全て隠す
  • Double-Click Auto-Complete : 返答したい時など、ユーザー名をダブルクリックすることで投稿欄に自動で名前をコピーする
  • Embedded Polling : 配信者がStraw Pollなどの投票リンクをチャットに貼った際、投票画面をチャット欄に埋め込むことができるbttv4
  • URLが貼られた時点で投票開始を知らせる文章がチャット画面の上に表示され、Vote now!をクリックすると投票画面が表示される。投票後には結果も表示されるため経過も見ることが可能で、右上の✕を押せば消すことが出来る。
  • Emote Menu : デフォルトより更に高機能なEmoteメニューを追加。デフォルトのものは投稿欄内の右上に表示されるがこれは投稿欄の下に表示され、購読Emote、グローバルEmote、BetterTTVEmoteなど全てがまとめて表示される。メニュー左下の歯車をクリックするとEmoteの上に星と目のアイコンが表示されるが、これはお気に入りと除外設定。星を付けたEmoteは“Favourite Emote“欄に追加され、メニュー右下に固定で表示されるため使いやすくなる。目アイコンを押したEmoteはメニューから除外され、以後表示されなくなるが、もう一度歯車ボタンをクリックし設定画面に入り除外設定を解除すれば再び表示可能
  • Featured Channels : アカウントサイドバーに“注目のチャンネル”欄を表示する。BTTVではデフォルトで非表示に設定されているためオンにすると表示されるようになる
  • Following Notifications : フォローしたチャンネルが始まった際に通知する(ブラウザ内のみ?)
  • Hide Group Chat : チャット欄の上に表示されているグループチャットバーを消去する
  • Hide Spam Messages : スパムらしき投稿を削除する。投稿文の上でクリックすれば表示可能
  • Host Button : 配信画面の下に“Host/Unhost”ボタンを表示する。本来は他配信をホストする際、自身の配信ページのチャット欄でコマンドを投稿する必要があるが、このボタンをクリックすると自動的に配信のホスティングを開始することができ、同様にもう一度押せば簡単にホストモードを終了することが出来る
  • JTV Chat Badges : 一部バッジをJustin.tv時代の物に置き換える。モデレーターバッジが剣から“Mod”アイコンへ、配信者バッジがカメラのようなものから“Host”アイコンへ切り替わるのを確認
  • JTV Monkey Emotes : TwitchのロボットEmoteをJustin.tv時代の猿Emoteに置き換える。比較画像
  • Mod Card Keybinds : モデレーターとしてチャット欄のユーザー名をクリックした際、本来はボタンで設定するところで“P”、“T”、“B”という3つのキーバインドを使用可能にする。PはBTTVの独自機能であるPurge(粛清)の頭文字で、ユーザーをBANせずに投稿のみ消去すること。TはTimeoutの頭文字で、秒数指定BANのこと。BはBanの頭文字で、ユーザーをチャットからBANすること。
  • Other Messages Alert : 他者からメッセージが届いた際にアラートで知らせる。知り合いから送られたメッセージが入る受信トレイではなく、それ以外が入るOtherタブ限定なので注意が必要
  • Pin Highlighted Messages : ハイライト設定(詳細は後述)に引っかかった投稿の内最新10件をチャット欄の上にピン留めする
  • Play Sound on Highlight/Whisper : @usernameによる反応、またはウィスパーを送られた際に音を鳴らす
  • Remove Deleted Messages : 削除された投稿をまるごと非表示にする(存在すら分からないようにする)
  • Shift-Click Custom Timeouts : シフトを押しながらユーザー名をクリックするとBAN、Purge、Timeoutを直感的に設定出来るGUIを表示する
  • Show Deleted Messages : フィルタなどに引っかかって削除され、本来なら<message deleted>と表示されるメッセージをそのまま表示する
  • Split Chat : チャットの投稿を交互に違う背景色で表示する。非常に見やすくなる為オススメ
  • Tab Completion Tooltip : 不明
まだよく分からない部分もありますが大体こんな感じでしょうか。

大部分の設定はここで行いますが、実はBTTVにはまた別の設定画面もあります。チャット欄の左下の歯車をクリックすると分かりますが、デフォルトの設定に加えてBTTV固有の設定欄が出現しています。まず一番上にあると思われる“Dark Mode”というのはチェックを入れると黒を基調としたUIに変える、上にもある“DarkenTTV”と同じ機能設定です。そしてその下の“Set Blacklist Keywords”、“Set Highlight Keywords”、“Set Scrollback Amount”の3つですが、これはそれぞれNGワードハイライトワード投稿の表示量制限の設定です。NGワードというのはその名の通り自動で消去してくれるワードを設定するもので、半角スペースを使えば複数設定することも出来ますし、{}で括ればフレーズを、()で括ればユーザー名を設定することも出来ます。また、ワイルドカードである*にも対応しています。この記述法は指定したワードを含んだ投稿を背景色を変えて目立たせる、ハイライトワードの設定でも同じなので覚えてしまえば楽かと思われます。最後の投稿表示量制限ですが、これはチャット欄に表示する最大の投稿数のことで、数字を変えるだけなので簡単に設定可能です。ここで設定画面に戻りますが、上記3つの設定の下にあるClear My Chatはチャット欄の投稿を一度一掃するというもので、自分が見ているチャット画面だけなので安心して使用してみてください。最後にBetterTTV Settingsというボタンですが、押せばサイドバーを開かずとも設定画面を開くことが出来る便利なものです。

さて、BTTVにはもう一つ大きな機能が存在しますが、それはBTTV設定画面のChannelタブを開き、アカウントでログインするとオリジナルEmoteの作成が可能になるというものです。オリジナルEmoteの作成はTwitchとパートナーシップを契約しているユーザーのみのものですが、BTTVの方は“あくまで自身の配信チャットのみで、Twitch全体で利用することが出来ない”という制約がある他、BTTVを導入していないユーザーからは見ることが出来ないという問題点もあります。BTTVのEmoteには“My Emote”と“Shared Emote”の2種類あり、My Emoteはさっき述べた通り自身の配信のみで使用できるEmote、Shared Emoteは他者も利用できる設定にされたEmoteです。まずMy Emoteを作成したらシェアするかの設定が可能で、シェアしたEmoteはリストとして表示されるのでそれを見た他配信者が導入し、使用されるということが起こり得ます。逆に自分が他者のEmoteを導入することも可能なので興味があればここからどうぞ。ちなみにBBTVEmoteの画像アップロードサイズは112px x 112pxで、購読者用Emoteと同じです。